トレーニングベルトは必要ないって本当?
いろんな意見があってわかりにくい…
ジムで筋トレをしている人なら、トレーニングベルトについて、一度は考えたことありますよね。
トレーニングベルトの使い方を理解すれば、腰痛予防になったり、重量アップしたりなど役立つことは多いです。
しかし、いまだに
- 「トレーニングベルトを使うのは甘えだ」
- 「絶対に使わない方が良い」
- 「体幹が鍛えられない」
など、一方的な意見が目立つのも事実。
そこで今回は、筋トレ歴9年、パーソナルトレーナー資格を持つ筆者が「トレーニングベルトの必要有無や、具体的な使い方」について紹介します。
- トレーニングベルトの購入を検討している
- トレーニングベルトの必要性がわからない
- フリーウェイトに挑戦してみたい
トレーニングベルトを使うのが初めての人も、具体的にトレーニングベルトを使う種目まで紹介しています。
ぜひ最後までみていってください。
トレーニングベルトは必要ない?
早速、今回の疑問について結論からお伝えすると
「トレーニングベルトは必要あります!」
なぜなら、トレーニングベルトは腰を守る目的の他に、腹圧の高め方を練習できる便利なアイテムだからです。
フリーウェイト種目を行う人は、ベルトを活用すると良いよ!
一部、使う必要はないと言う意見もありますが、トレーニングベルトを使うべきところで使わずに、ケガをしてしまうこともあるので要注意です。
もちろん、全ての種目・メニューでトレーニングベルトを使えと言っているわけではありません。用途によって使い分けるようにしましょう。
ケースバイケースということだ。
ただ「絶対に必要ない!」という脳筋的な意見は気にするな!
それでは、次章からトレーニングベルトの効果や使い方など詳しく紹介していきます。
トレーニングベルトの目的
トレーニングベルトの効果には、腰を守るほか、トレーニングパフォーマンスの向上に役立ちます。
筋トレ初心者さんは、特に腹圧のかけ方や、重い重量の扱い方がわからないはず。
そんな方でもトレーニングベルトを使えば、1人でもフリーウェイト種目で十分に追い込めるという訳です。
具体的な内容については、それぞれの項目で紹介します。
- 腰への負担軽減
- ケガのリスク軽減
- トレーニングレベル向上
腰への負担軽減
ある日、ベルトなしでスクワットをしたら、腰を痛めてしまった…
筆者は普段からジムでフリーウェイト種目を行うのですが、よくスクワットなどのフリーウェイトで腰を痛めていました。
腰を痛めやすい人の中には、腹筋が弱く、腰へ負担が行きやすい人がいます。
私は元々、反り腰で腰を痛めやすいタイプだったが、トレーニングベルトを使ってから、腰を痛めることも少なくなったぞ
もちろん、腹筋トレーニングをしてベルトなしでも腰を痛めないようにする努力も必要です。
しかし、筋肉がつくまで時間がかかるので、それまでトレーニングベルトを活用するのもよいでしょう。
ケガのリスク軽減
トレーニングベルトは、腰への負担軽減の他、ケガのリスク軽減に貢献します。
具体的には、トレーニング中、バランスを崩してしまいケガをする…などですね。
トレーニングベルトを使うと、体幹が安定するので、バランスを崩しにくくなります。
筋トレでケガをしたくない人は、トレーニングベルトの活用を検討すると良いでしょう。
トレーニングレベル向上
トレーニングベルトを使って、腹圧のかけ方がうまくなると、筋トレのパフォーマンスが格段に上がります。
特にフリーウェイト種目は、息使いが重要。
腹圧のかけ方がうまくできるだけで、5㎏は余裕で重量が上がると思うよ!
それくらい筋トレには、腹圧が大切なのです。
しかし、筋トレ初心者の場合は、腹圧をかけろと言われても、自分のお腹に圧がかけられているのかもわかりませんよね。
そこで、トレーニングベルトの出番です。
トレーニングベルトを使い、お腹を締め付けられることにより、締め付け具合で腹圧をかけられているかセルフチェックできます。
腹圧のかけ方がわかれば、トレーニングベルトが無くてもケガの心配なく、筋トレが可能ということ。
トレーニングベルトのメリット・デメリット
本章では、トレーニングベルトのメリットとデメリットについても紹介します。
しっかりとベルトの良し悪しを理解して、効果的な筋トレができるようになりましょう。
- メリット:体幹安定・補助無しでも可
- デメリット:体幹筋肉が成長しない
メリット:体幹安定・補助無しでもOK
トレーニングベルトを使うメリットとしては、腰の負担を心配することなく、トレーニングに集中できることです。
更に、ケガのリスクを軽減できるため、1人でフリーウェイト種目をやる時にも補助に頼らず筋トレ可能。
もちろん重すぎる重量は、補助があった方が良いです。しかし、ベルト無しに比べると圧倒的に安心です。
デメリット:体幹筋肉が成長しない
トレーニングベルトをしないデメリットとしては、ベルトに守られている分、体幹の筋肉が鍛えられないということ。
フリーウェイトは、鍛えたい部位以外にもバランスを取るため、さまざまな筋肉が使われています。
例えば、ベンチプレスだと胸だけでなく、肩や腕の筋肉でバランスを取っているよね
トレーニングベルトを使うと、そのバランスを取る筋肉の作用が減ってしまうため、体幹筋肉が鍛えづらくなってしまいます。
個人的には、高重量(1〜5回程が挙がる重さ)はトレーニングベルトを使用する。
それ以外の中重量、軽い重量はトレーニングベルト無しで行えば、体幹の問題は解消されると考えています。
トレーニングベルトを使った方が良い人・必要ない人
トレーニングベルトには明確に使う目的があります。
なので、目的によって、トレーニングベルトを使うべき人と、そうでない人で分かれるのです。
本章では「トレーニングベルトを使った方が良い人、必要ない人」について解説します。
トレーニングベルトを使うべき人
まず結論から伝えると、トレーニングベルトを使う方が良い人は以下のとおり。
- フリーウェイトを扱うor扱いたい
- 高重量を上げたい
- 腰痛の不安を持っている
筋トレの中でも、ジムでトレーニングをする人や、腰痛の不安を抱えている人は、トレーニングベルトを活用しましょう。
ただし、筋トレ中全ての種目で、トレーニングベルトを使えということではないです。
高重量トレーニングや、腰に負担のかかる種目でトレーニングベルトを使うようにしてください。
トレーニングベルトが必要ない人
反対にトレーニングベルトが必要ない人は、以下のとおりです。
- 家トレがメイン
- ジムでマシントレーニングしか使わない
- 重い重量を扱わない
基本的に、
- 自分の体重ぐらい(中重量)
- それ以下の重量を扱う人(軽い重量)
- そもそもフリーウェイトをしない人
に、トレーニングベルトは必要無いと考えています。
特に、マシントレーニングは動作する方向が決まっているのでベルトは必要ないです。
マシンで、トレーナーベルトをしている人をたまに見かけるぞ…
普段から、負荷の弱いトレーニングと合わせて、トレーニングベルトをするのは、それこそ体幹を弱めてしまうので注意しましょう。
ジムか家トレで悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてください。
【関連記事】筋トレするならジムと自宅どっち派?経験者50人に聞いてみた
トレーニングベルト推奨の種目
トレーニングベルトを初めて使う人は、どんな筋トレ種目で使ったらいいかわからないですよね?
結構あやふやにされがちなので、パーソナルトレーナーの観点からベルトが必要な種目を紹介します。
まず、トレーニングベルトを使う用途について専門的に説明すると、
- 脊柱の長軸方向に負荷が掛かる種目
- 腰に負荷が掛かる種目
上記の種目には、トレーニングベルトが必要と言われています。
その条件を満たす種目は主に4つあります。
- スクワット
- デッドリフト
- ベントオーバーロウ
- ショルダープレス
それぞれについて、以下から詳しく解説しますね。
スクワット
トレーニングベルトを使う王道種目なので、なんとなく必要なイメージはあったはず。
スクワットは、かかと重心でお尻を下げていく動作をするので、腰に負荷が掛かりやすいです。
腹圧のかけ方や、腹筋が著しく弱いと、軽い重量でも腰を痛めてしまうことも…
初めて重量を付けたスクワットを行う時は、様子を見ながらトレーニングベルトを使っていきましょう。
デッドリフト
スクワットに次いで、腰に負荷のかかる種目。
スクワットとは反対に、下から上に引き上げていく動作が入るため、より腰への負荷が強いです。
デッドリフトも腰に負担がかかる種目なので、トレーニングベルトを活用しましょう。
動作中は、背中を丸めないように注意してね
ベントオーバーロウ
ベントオーバーロウは、デッドリフトよりも上体を起こした姿勢を保って行う、背中系の種目です。
腰の位置をキープして、バーベルを引いてくるので、高重量を扱う場合は、トレーニングベルトを活用してください。
軽い重量や、腹筋でしっかりバランスを取れるのであれば、ベルトは無くてもかまいません。
ショルダープレス
ショルダープレスは、立って行う場合と、座って行う場合があると思います。
どちらの場合でも高重量を扱う場合は、トレーニングベルトを使用しましょう。
これは脊柱に対して、縦方向に負荷が掛かるのと、疲れてくると腰を反ってきてしまうので、腰を守る意味でもベルトが必要になります。
軽い負荷の場合、ベルトは必要ないぞ
<番外編>ベンチプレスにトレーニングベルトは必要ない
ベンチプレスの時に、トレーニングベルトを使用している人をよく見かけます。
先ほど紹介したベルトの用途から外れている種目になるので、ベンチプレスにベルトは必要ありません。
ベンチプレスでベルトを着けてしまうと、胸や腕ではなく、腰の勢いでバーを上げてしまう癖がつくぞ
なので、ベンチプレス時にベルトを付けるのはオススメしません。
ウェイトリフターは必要かもしれませんが、ボディメイクの観点では必要ないと考えます。
トレーニングベルトは買わなくていい?
ジムでトレーニングをする場合は、トレーニングベルトが置いてあるところがほとんど。
それでは、トレーニングベルトは買う必要はないのでしょうか?
筆者としては、トレーニングベルトを自前で買っておくべきだと考えています。
なぜなら、
- 使いたいサイズが無い
- 素材が違う
- 衛生的ではない
という事がジムで借りる場合にはあるからです。
せっかくジムまで来たのに、トレーニングベルトを使えるまで待つか、ベルト無しで筋トレすることになります。
最悪の場合、慣れないトレーニングで腰痛を発症してしまうかもしれません…
筆者も以前、ジムでトレーニングベルトが無かったので、そのままスクワットを行ったら見事に腰を痛めてしまいました…
1週間、筋トレができませんでした…
そうならないためにも、トレーニングベルトを使う人は、自前の物が必要だと考えています。
おすすめトレーニングベルト
筆者おすすめのトレーニングベルトは「ゴールドジムのトレーニングベルト」です。
王道ですが、買って損をしない信頼のベルトです。
レザー素材はもちろんのこと、細かい調節ができるようベルト穴の数も多いので失敗がありません。
反対に安価なものや、レザー素材ではないものは、腰のサポート力が不足していることもあるので、注意しましょう。
ケチって失敗してしまうより、確実な物を選ぼう!
目的に合わせて、トレーニングベルトを活用しよう!
本日は「トレーニングベルトの必要有無や、具体的な使い方」について紹介しました。
トレーニングベルトは、使用用途に分けて使うことで、ケガ予防やパフォーマンスアップに貢献してくれるアイテムです。
ぜひ、トレーニングベルトを活用してみてくださいね。
また、本日紹介したモノのほか、筆者が筋トレを9年間していく中で出会った、本当に買ってよかったアイテムを別記事で紹介しています。
よければ、チェックしてみてください。